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研究室探検!「クローズアップ研究室」


中央大学

スーパーテクノロジストを育成する新学科

理工学部 生命科学科 大森正之研究室
大森 正之(おおもり まさゆき)教授

微生物の藍藻(シアノバクテリア)細胞における情報ネットワークを分子生物学的に研究している。最近、藍藻の極限環境に対する適応能力に着目して、地球での砂漠緑化や火星における土壌作りへの藍藻の利用を推し進めようとしている。


生命とは一体何なのか。生きているとはどういうことなのか。「”つきつめて考えていくと、わからないことばかりです”というのがサイエンティストとしての正直な答えです」と言うのは、今年4月に新設された生命科学科主任の大森正之教授だ。「DNAさえ視覚化しようと言う現代の技術。それによって明らかにされる科学的事実を理解し、新しい生命のルールを発見して行くのが生命科学です」

最新の技術の利用によって一般的な概念がより厳密になり、より本質的に生命を解き明かす事になるかもしれないという事だそうだ。

生命科学科では4分野に大別したカラキュラムが組まれている。分子細胞生物学分野は、現代の生物学に立脚した領域。生物化学・生物物理学分野と生物情報学分野は、最先端の生物学を支えるのに必要な領域。そして、生物多様性・環境分野は,現代の社会的要求に応える領域だ。「岩石だけだった地球を、植物が育つ”土壌”に変えたのは、シアノバクテリアたちです。彼らが10億年かけて炭酸ガスを固定し、酸素を作り出し、今の地球環境の基盤を作りました。それを人類は数百年で壊そうとしています。この状況に対して生物学的視点からどんな実効性のある事ができるか。それを考えるのが、4番目の領域です。」と大森教授。

8名の教員が学生と綿密にコミュニケーションを取りながら、将来を見据えた指導をする。

大森教授が学生に目指してほしいのは、一流の専門家とくにスーパーテクノロジストだ。「これは技術開発を統括できる人の事。ベーシックなサイエンスの知識はもちろん、法律等の知識も身につけ、どんな技術を組み合わせれば問題が解決できるか企画・提案できる人材が日本には殆どいません。食品、薬品、化粧品等における研究開発のほか、環境行政でも求められている人材です。」

この学科に向いている人は、との問いに、「資質は特に問いません。とにかく何でも一生懸命にやろうという心のある人なら、大歓迎」との事だ。オープンキャンパスや夏休みに行う『サイエンスセミナー』では実際の装置を使って、最先端の生命科学に触れさせてくれる計画があるとか。生命科学の世界に夢を感じる人は、是非参加してみてほしい。