法政大学
21世紀のキーワード=中国を深める
法学部 国際政治学科 菱田雅晴研究室
菱田 雅晴(ひしだ まさはる)教授
専門分野は現代中国の政治・社会分析や東アジアの国際関係について。経済システムの市場化や国家・社会関係などを、国際比較を交えながら研究。著書には『経済発展と社会変動』など。
みんなは「中国」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか? 何より今年8月に開催される北京オリンピック! そしておそらくはあの毒入りギョーザ事件だと思う。
「多くの高校生が持つイメージとしては、それらが代表的かも知れません。しかし中国は北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議の中心的な役割を担ったり、日本に対して膨大な食材や食料を供給したり……。政治・経済・外交などなど、あらゆる分野で日本そして世界に対して、非常に大きな影響を与えている国なのです」
こう説明する菱田雅晴教授によると、3000年以上にわたっていくつもの王朝の興亡を経てきた中国にとって、漢字や仏教などの文化を伝えた日本はいわば ”弟分”。「ところが19世紀後半になって、日清戦争をしかけるなど刃向かい始め、第二次世界大戦では国土までを蹂躙し、戦後は強い経済力をもって影響力を行使してきた──。地理的にお隣ということもあって、非常に気になる存在なのです」。だからこそ私たちがいま「『中国』を学び、理解し、よりよい関係を築き上げていく必要性があるのです」と強調する。
北京でのゼミ旅行風景ゼミではまず中国の政治・経済・社会・歴史・文化を理解することからスタート。「同時に中国で起きているさまざまな事象の理解を深めていきます」。その後各自がテーマを選定し、より深く学んでいく。年に1度は学生が自主的に北京・上海、台湾などへゼミ旅行。現地の学生たちと座談会も行う。結果、最初は” 中国初心者”だった学生も理解を深め「日本と中国の安全保障」「現代中国を切る?隣人としての評価?」──といったテーマで論文を執筆するほど成長する。
「今後は中国の知識なくして世界や日本を語れなくなるのは確か。それは21世紀に生きる私たちの常識、さらに”武器”になるはずです。そんな中国について理解を深めませんか?」と呼びかける。




