上智大学
ポルトガル語文化圏を探究!
外国語学部 ポルトガル語学科 市之瀬ゼミ
市之瀬 敦(いちのせ あつし)教授
大航海時代以降、ポルトガル人が南米やアフリカ、アジアなど世界各地に残した言葉や文化の痕跡を幅広い視点から研究。ポルトガル語とアジア・アフリカ諸語との接触から生まれたクレオール語を含めた社会言語学的な研究や、サッカーを通じたポルトガル・ブラジル・アフリカ現代社会の分析なども行っている。
「ボタン」「金平糖」……。これって何語? もちろん「日本語!」と答えると思うが、実はポルトガル語なのだ。「ポルトガル語はヨーロッパ文明を初めて日本に伝えた言語。その意味で私たち日本人にとってとても身近な言葉なのですよ」。市之瀬敦教授によると、ポルトガル語はポルトガルだけでなく、あのサッカー大国=ブラジルやアフリカのアンゴラなど、世界8カ国で公用語として使われ、全世界で2億人以上の話者がいるという。>
ポルトガル語が公用語の東ティモールにて、子どもたちと。ではこのポルトガル語はどのような特徴を持つのだろうか?「ポルトガル語は母音が多く、しかもポルトガルでは”音節を食べる”といって、母音を弱く発音する傾向があります」。でも逆にポルトガル語をきちんと理解すれば、母音が少ないスペイン語は習得しやすいというのだ。
学生たちは習得したポルトガル語を使いこなしながら、ポルトガル語文化圏を多角的に探究していく。
その1つにクレオール語がある。これは意思疎通ができない異なる言語を話す商人らの間で、自然に創り上げた言語(ビジン語)が、彼らの子どもたちによって母語として定着した言葉のことです」と市之瀬教授。ゼミではポルトガル語の代表的なクレオール語=ギニアビサウ・クレオール語について、同国の民話集などを教材に研究を深めていく。
「その他にも74年の革命まで、植民地主義を堅持していたポルトガルのbeforとafterを比較するなど、興味深いテーマが目白押しです」と市之瀬教授。「ぜひチャレンジを!」と呼びかける。




